現在公開中のミュージカル映画、「ウィキッド ふたりの魔女」を観てきた。
本作は言わずと知れた有名作「オズの魔法使い」の外伝もしくは前日譚とも言える内容で、
オズの国で最も嫌われた“悪い魔女”と、最も愛された“善い魔女”、
二人の魔女の知られざる友情を描いたブロードウェイミュージカルの映画化である。
私自身、もともとミュージカルは好きな方で、一時期劇団四季にはまっていたこともあり、
四季版の「ウィキッド」も十数年前ではあるが鑑賞済みだ。
正直細かい部分はあまり覚えていなかったのだが、音楽に関しては聞くと一気に記憶が蘇る。
そしてその後のストーリーを知っているだけに、冒頭のグリンダの繊細な感情表現に切なくなる。
以降も素晴らしい映像と音楽に目も耳も釘付けだった。
フィエロの度が過ぎたハンサム&セクシーな王子っぷりに至っては思わず笑みがこぼれるほどだ。
そして、やっぱり本作前半のクライマックス「Defying Gravity」の高揚感よ。
四季版しか知らない私は、英語版だとこんなにGravityを連呼している曲だとは知らなかった。
余談だが、私が劇団四季の日本語の歌詞で最も衝撃を受けたのは
「マンマ・ミーア」の「マネーマネーマネー いいわね 金持ちは」だ。
それはさておき、今回のブログに書きたかったのは、この「Defying Gravity」のシーンの直後、
スクリーンに映し出された「to be continued」の文字に対する驚きである。
そう、この映画は2部作であり、今上映中のものはpart1なのだ。
知らなかったの私だけ?
あの日、あの時、私と同じ映画館にいた皆さんご存じだったんでしょうか?
この映画が2部作だということを。
少なくとも私が朝のニュース番組等で何度か目にした作品紹介では
この点に一切触れられていなかった。
どうなんでしょうね、これ。敢えて触れてなかった感ありますよね。
そりゃ事前に作品のことを細かくリサーチする人なら知ってたんでしょうけど。
実を言うと、グリンダが過去を語り始めた時に映し出されたタイトル画面の右下に
「part1」の文字があったのはちゃんと見ていた。
それでも2部作とは思わなかった。思いたくなかった。
多少無理はあるが、グリンダの語りが2部構成になってて、
そういう意味での「part1」だと信じることにした。
けれどやはり作品としての「part1」だった。
前半だけだったとは言え、素晴らしい作品だったので確かに満足はしたのだが、
やっぱりこの1本で完結しないというのは予め知った上で鑑賞したかったのも事実だ。
心の準備というものがある。
見ますよ、part2も。見ますけども。
こういう騙し討ちみたいのはやめて欲しいな。
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